代替商品は?医療的な効果と正しい使い方をやさしく解説
2026年、長年親しまれてきた冷却ジェルシート「冷えピタ」が販売終了するというニュースが発表され、SNSでも大きな話題になりました。
今回は、
①冷えピタが販売終了!?
②冷えピタの代わりになる商品は!?
③冷えピタの科学的な根拠(エビデンス)は何!?
④正しい発熱ケアとは!?
をまとめてわかりやすく解説します。
①冷えピタが販売終了へ
ニュースによると、販売元のライオンは、主力商品の見直しに伴い冷却ジェルシートの一部製品を 順次終売するとのこと。
需要の変化や生産ラインの効率化が背景とされています。
子どもの発熱時の定番アイテムだっただけに、驚きと残念という声が多数あがっています。
②冷えピタの代替商品は?
冷えピタの代わりに使える冷却シートは複数あります。
✔ 代替になる代表的な商品
• 熱さまシート(小林製薬)
→ 冷却ジェルシートとして最もメジャー。大人用・子ども用アリ。
• 水ふうせん(白元アース)
→ 冷感ジェルの持続時間が長いタイプ。
• ひえぷるぅ(ロート製薬)
→ 皮膚の密着度が高く、寝ていてもはがれにくい。
• 冷却パック・保冷剤
→ 医療的に深部体温を下げたい場合はこちらのほうが効果が高い。
冷却シート自体は今後も他社から継続して発売されるため、
「冷えピタがなくなって使えなくなる」という心配はありません。
③冷えピタの“科学的エビデンス”を徹底解説
冷えピタの効果について、医学的にわかっていることをまとめます。
✔ 結論(ざっくり)
• 体温(深部体温)を下げる効果はほぼない
• 表面の皮膚温を一時的に下げる効果はある
• 不快感の軽減や安心感には役立つ
• 医療的な“発熱治療”としての効果は限定的
📌 1. 冷えピタは深部体温を下げる?
→ 下げない(ほぼ無効)
冷えピタが冷えるのは皮膚のごく表面だけのため、
医学的に重要な「深部体温(コア体温)」には届きません。
理由
• 皮膚の浅い層のみ冷える
• 熱を十分に奪うほどの冷却力はない
• 体温の調整中枢(視床下部)への影響は小さい
📌 2. 発熱の解熱効果はある?
→ 体温そのものを下げるエビデンスはなし
医師の間でも
「冷えピタ=解熱剤代わりにはならない」
というのが共通認識です。
「貼ったから熱が下がる」という医学的根拠はありません。
📌 3. 冷えピタが役立つ場面(医学的メリット)
✔ 表面の熱感を軽くする
貼った部分がひんやりして、熱っぽさ・不快感が楽になります。
✔ 子どもの安心感が高い
視覚的にも「冷やしている」感じがあり、
お子さんに心理的な安心感を与える効果があります。
④医療的に体温を下げたい場合の正しい方法
本当に発熱ケアとして体温を下げたい場合は、以下が有効です。
✔ 解熱剤(アセトアミノフェン・イブプロフェン)
医学的にもっとも確実。
✔ 氷嚢で “大血管” を冷やす
• 首(頸動脈)
• 脇の下
• 鼠径部(足の付け根)
体の中心の血液を冷やすことで深部体温が下がります。
✔ 水分補給
発汗による脱水を防ぎ、解熱剤の効果も安定。
📝 最終まとめ
| 項目 | 冷えピタの効果 |
| 深部体温の低下 | ❌ ほぼ無し |
| 解熱作用 | ❌ 科学的根拠なし |
| 皮膚表面を冷やす | ✔ 有効 |
| 不快感の軽減 | ✔ 有効 |
| 発熱治療としての役割 | △ 補助的 |


