マッサージ院と一般的なマッサージ屋(リラクゼーションサロン)の最大の違いは、施術者の持つ「国家資格」にあります。この点をより詳しく解説します。
法律で定められた「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格
マッサージ院で働く施術者は、厚生労働大臣が認定する「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を必ず取得しています。この資格は、医学的な知識と技術を習得した証明であり、「マッサージ行為」を行うことが法律で認められています。
この国家資格を取得するためには、解剖学、生理学、病理学、臨床医学など、体の仕組みに関する専門知識を3年以上かけて学び、国家試験に合格する必要があります。
国家資格が必要な理由
なぜ、このような厳しい国家資格が求められるのでしょうか。それは、マッサージが人の体に直接触れる行為であり、一歩間違えると健康被害を引き起こすリスクがあるからです。
• 人体の深い知識: 国家資格を持つ施術者は、筋肉や骨格、神経、ツボなど、体の構造を深く理解しています。これにより、症状の原因を正確に把握し、安全で効果的な施術を行うことができます。
• 健康被害の防止: 無資格者や知識不足の方が行う不適切なマッサージは、かえって症状を悪化させたり、時には重篤な事故につながる可能性もあります。国家資格は、こうしたリスクから利用者を守るための重要な役割を果たしています。
マッサージ院とリラクゼーションサロンの明確な違い
• マッサージ院: 国家資格を持つ「あん摩マッサージ指圧師」が、痛みや不調の調整などを目的とした施術を行います。
• リラクゼーションサロン: 癒しやリフレッシュを目的とした「もみほぐし」や「アロママッサージ」などを提供します。こちらは、法律上、国家資格は必須ではありません。
したがって、「マッサージ院」と「マッサージ屋(リラクゼーション店)」は似ているようで、その中身は全く異なります。
また、本来マッサージという名称は、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」でないと名乗ることができません。
当サイト掲載のリラクゼーションサロンやマッサージ屋は、国家資格を持ったセラピストが施術、または管理を行なっております。
身体の不調を根本から改善したい、専門的な視点からケアを受けたいと考える場合は、国家資格を持つ施術者が在籍している「マッサージ院」を選ぶことが、安心・安全な施術を受けるための重要なポイントとなります。


